カロリー制限中でも
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脂肪はお金!?

脂肪に関してみなさんどういう気持ちをお持ちでしょうか。

このぷよぷよしたニクらしいヤツめ・・・!という方が大半だと思います(笑)

みなさんの気持ちはさておき、カラダにとっての脂肪は一言でいうと、「お金」です。

少し話が大きくなりますが、人類(ホモ・サピエンス)が地球に誕生して20万年ほど経ちます。この間、人類にとっての大きな脅威はなんだったのでしょうか。気温の変化?他生物との生存競争?

いいえ、「飢餓」です。

人類の歴史のほとんどは飢餓との闘いです。ヒト(少なくとも日本人)が不自由なく食べ物を得られるようになったのはここ数百年でしかありません。

この長い飢餓の歴史を生き残るため、ヒトのカラダは飢餓に強く設計されています。その設計思想からすれば、今の状態(食べ物に溢れた世界)の方が異常なのです。飢餓を生き抜くために必要なもの、それが脂肪です。カラダにとっての脂肪とは、たくさんあって困るものではない、お金のようなものなのです。

余談ですが、ヒトはそろそろ今の状態に合う進化をしても良さそうですよね(笑)
私の個人的な考えでは、ギャル曽根さん一家はそういう食に溢れた世界で生きていくような変化が遺伝子的に起こったんだと思います。いろんなことを試すことが遺伝子の進化につながる可能性が高まりますからね。

もちろん、飽食に長けた遺伝子が生物として優先的に淘汰を生き残っていく可能性は低いと思いますが、ヒトの進化はそんな個体の生存が可能なほど食に対する心配を解消してきましたね。これはヒトという生物の進化として素晴らしいことだと思います。

皮下脂肪と内臓脂肪

話が逸れまくりました(笑)

つまり、カラダにとって脂肪とは、私たちの感覚でいう「お金」なのです。

脂肪には2種類あって、皮下脂肪と内臓脂肪に分かれます。

これをお金に例えると、皮下脂肪は「銀行の預金」、内臓脂肪は「お財布の中のお金」といったところでしょうか。実際のお金と違って、内臓脂肪は皮下脂肪にはならないんですけど。

さて、脂肪はお金だ、なんていう感覚のカラダにダイエット等によるカロリー制限を行うことで何が起こるのでしょうか。

基本的に摂取カロリーが不足している場合、カラダは摂取カロリーの不足分を脂肪から燃焼させて生命活動のエネルギーとします。

しかし皮下脂肪は長期的な貯金で、なかなか引き出されません。お金として考えれば分かりやすいですね。そんなにすぐ貯金に手を出せないよ!といったところでしょう(笑)

対して、ダイエット等のカロリー制限という直近のピンチ(笑)に対して優先的に支払われるのが内臓脂肪となります。

よって、まず内臓脂肪が優先的に減っていき、皮下脂肪は緩やかに減っていくことになります。

カラダは支出を減らす

話はこれだけでは終わりません。

カラダにとって脂肪は「お金」です。これを自分に当てはめるとよく分かりますが、できれば「財布の中身」にも手を出したくない!(笑)

こうなると飢餓前提の設計であるカラダはどうするでしょうか?

「支出を減らす」のです。

ここでいう支出とは、カロリーの燃焼量です。カラダの中で支出が多いもの、それは「筋肉」です。筋肉は1kgで一日およそ50kcalのカロリーを消費します。一日に必要なカロリー(基礎代謝量)に足りないカロリーに対して内臓脂肪を燃焼する一方、一日に必要なカロリー量を減らすべく、筋肉量も減らします。

足の骨折等で入院された方は経験があると思いますが、1ヶ月も歩かないとそれだけで筋力は如実に落ちます。カラダは普段から筋肉を落とそうと企んでいます。支出(筋肉によるカロリー消費)は常に減らそうとし、必要最低限の筋力だけを保とうとします。

筋肉は脂肪よりも重いため、カロリー制限で短期的に減った体重は脂肪だけでなく、筋肉も落ちていることになります。

さらに、カロリー制限を行うことで、カラダが飢餓モードになり、入ってくるカロリーをより多く吸収しようとします。

出て行くお金を極力減らして、入ってくるお金をより多く確保する。飢餓前提の設計であることを考えれば自然なことですね。

このカラダの設計を考えてダイエットを行えば必ず体重は減ります。方法はとてもシンプルです。「ダイエットは必ず成功する」をご覧ください。